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人工毛植毛とは、自分の毛髪の代わりに、ナイロンや合成繊維で作られた人工毛を、頭頂部や前頭部などの薄くなった部分の頭皮に植え込んでいく植毛法で、あたかも頭皮から自分の髪が生えているかのように見せかけるものです。
自分の毛髪ではなく人工毛を使うので、理論上は失った毛髪を何本でも増やせるという利点があります。
自毛植毛の場合とは違って、人工毛植毛では人工毛が身体と同化して生体の一部になるわけではありません。あくまでも異物として体内に存在しますので、頭皮内での異物感が残ります。人体は体内に入り込んだ異物を排除しようと反応しますので、ほとんどの人工毛は数年後には押し出されて抜け落ちてしまいます。
また、人工毛は屈折に弱く、切れやすいという欠点もあります。植毛後2~3年程度で劣化してしまうので、やはり抜け落ちてしまうか、根元で切れて毛根部分だけ頭皮に残ったままという状態になります。
定期的に植毛し直すとなると、その度に莫大なコストがかかります。
人工毛植毛は、人工毛を植え込んだ部分から細菌が侵入しやすく、炎症をおこして頭皮がデコボコになってしまったなどの後遺症の報告も少なくありません。また頭皮だけでなく頭蓋骨までも悪影響が及ぶことあることも知られており、まだ多くの医学的問題を抱えている術式であるといえます。
アメリカでは過去に人工毛植毛でのトラブルが多発したために、現在では全面的に禁止となっています。
その一方、最近では、ニドー社の開発した感染のリスクを少なくするアテロコラーゲンを表面結合した人工毛など、劣化や細菌感染を抑える加工がされている人工毛が使用されるようになり、切れたり、皮膚が化膿したりするトラブルが以前よりは少なくなってきているともいわれています。
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